【EA日和】MB-Trading System 1stインプレッション:手堅いブレイクアウトの予感




MB-Trading Systemの運用を開始したので、1stインプレッションを行う。
(購入記事ではどういうEAかさっぱりわからない内容だったので・・・)

まずEAの概要、開発者AffectionさんのHP:MB-TradingSystem@AffectionFX より引用

======= 引用ここから =======

EA名称:MB-TradingSystem
タイプ:ブレイクアウト
運用通貨:AUDUSD,EURUSD,GBPUSD,NZDUSD,USDJPY
タイムフレーム:H1
トレード頻度:1日平均4トレード前後(相場状況によって変化します)
PRポイント 1:ブレイクアウトの要素がありながらも高いPFを維持しています(5通貨ペア合算 PF1.665)
PRポイント 2:高収益を維持中(現在の所まで年間平均3500pips前後、月間平均330pips前後の利益を得ています)
PRポイント 3:多通貨運用タイプなのでリスクを分散できます。
PRポイント 4:「損小利大」を具現化するべく様々な機能を追加した結果、ドローダウンを非常に低く抑えています。
======= 引用ここまで =======

販売はDLmarketとFX-on、DLmarketでは口座フリー版を発売中、Fx-onは現在承認待ち。

■1週間ほど見たとこでEAについて私見による補足説明。


1)EAの基本的な動き

・AM10時 前日高値安値付近に逆差し注文をセット、翌日9:00期限
※スプレッド制限、相場環境などによりすべてのペアで売り買い注文が出るわけではない
※逆差し注文は期限付きなのでオーダーが2重に出ることはない、ポジションを持ったままでも逆差し注文は発行されるため、ポジションが2つできる可能性は理論上ゼロではないがまずない(Affection氏からの情報)

・逆差し注文約定後、相場環境を判定しTP,SL調整、状況によっては即時決済も行う、独自のトレーリングストップあり

→ 実際フォワードやデモ口座での稼働で逆差し約定、即決済が幾つか見られた。
すぐ決済するならオーダーをキャンセルすればなどと思ったけど、Affection氏によると利を取ること優先したためキャンセルは行わない仕様とのこと、まぁよく考えれば、状況の変化でオーダーを引っ込めたり出したりを不定期に繰り返すのが良策とも思えない。さらに1sクローズで利が取れるケースも実際に経験したのでAffection氏の指摘通りだと思う。



2)少ないDD
2010年からのBTによると0.1ロット運用での5ペア合成でも最大DDが$346(2.25%)
NZドル、ドル円は他ペアよりややDDが多め

3)通貨ペア毎の調整済みのプリセット同梱
→ Affection氏によるとスプレッド制限値は推奨ブローカーのExcelMarkets Pro口座を前提としている、利用するブローカーにあわせるにあたり、あまり広げすぎないようにとのこと。

4)指標対応などでEAを止めたいときは逆差しオーダーをキャンセルすればいいので、キャンセル見極めまで時間の余裕がある。またぎりぎりまでというなら、約定しても指標前に手動決済すればいい
→ Affection氏のHPに記載の通り、指標対策については現時点では基本手動対応になる。システム的な対応について案はあるが現時点での確定事項はない

5)デフォルトでは豪ドル、NZドル以外は金曜日はオーダーを出さない
※雇用統計以外は手動で対応が必要。運用者各自の判断ではあるが、FOMC、ECB、その他注目されている指標で乱高下がありえるものは一か八かになるので慎重に。

6)スプレッドは狭いほど良い、推奨ブローカーはExcelMarkets Pro口座
逆差しオーダーにはスプレッドの影響はとても少ないが、約定後の決済ではやはりスプレッドは効いてくる。
ブローカーもスプレッド、約定力を重視した選択の結果なのだろう

7)公式フォワードと逆差しオーダーが異なることがある
初回起動時に大きな差が現れた、初回起動時の誤動作はMT4ではよくあることなんだろうか??
またいくつか無視できないほどの差(数十pp以上)がでたり、オーダーが出ないこともある。
公式フォワードと比べて差異が大きければ、Affection氏に問い合わせたほうがいいかもしれない
※自分の環境でも発生しているが、ささりそうにない位置のオーダーなので静観中
例)12/8(月)公式 ユロドルL 1.25066、当方 1.2393(Excel Pro、IC ECNともにリアル)

■手堅いブレークアウトの予感

高値安値抜けての追随の基本コンセプトはオードドックスなものだが、利が取れるかどうかは正直おみくじみたいなところがあると思う。BTの結果や過去のAffection氏の運用結果から、ハズレの日にいかに損失を抑え、アタリの日に確実に取り、さらに機会があればがっつり狙う、こういう工夫があると推察される。

また全くの妄想で恐縮だが、製作者のAffection氏はこれまで500ものEAを作り運用しており、今後まだまだいくつかを出品の予定だとか。その最初のリリースはコケることは許されない大事なもののはず、なのでそれに選ばれたMB-TradingSystemは、堅実な実力があるのではないかと考えた。

なおリリース後の公式結果はいきなりECBでひどい目にあっているが、仕様を考えればやむを得ないところ。
※やっぱり今のECBは危険だから勝負しちゃダメだわなぁって心に刻めた

それとAffection氏には申し訳ないが謳い文句である年間平均3500pips前後、月間平均330pips前後が実現できるかは所詮相場次第なので、それほどあてにしていなかったりする。

Affection氏が公開しているリアル口座でのフォワードで(+自分のリアル口座でも)、淡々と損小利大のおみくじを引き続け結果を積み重ねていって欲しい。


余談:自分が購入した理由
1)こういうタイプのEAを持っていない
2)コンセプト、BT、Affection氏のHPから堅実な稼ぎが期待できそうに見えたこと
3)Affection氏のHPのクロネコがプリティーなので
   ※なぜマニュアルにかのぬこが載っていないのか理解できないくらいである



公式フォワード

¥19,800




DLMarketは楽天ポイントが使える&ポイント付与があるのでありがたい。


2015/2/3 追記

1.GMT+2以外の業者を使う際の注意事項
 結論としてはGMT+2業者以外はやめたほうがいい。GMT+2との間で動作が異なる可能性が非常に高い。MB-Tradingでは前日日足参照を前提としてるが、GMT+2以外の環境ではその前提の日足の内容が変わってしまうので異なる結果がでて当然となってしまう。さらにGMT+2以外だとイレギュラーな日曜日の足ができてしまい、翌週明けでこのイレギュラーな足を見てしまうこともあげられる。
 なんらかの理由でGMT+2以外のブローカーを使う場合は、月曜日の運用はあまりおすすめできない。


2.月曜日、休日明けの運用
 週開けは相場が変わる事が多い。特に窓が開くようなファンダメンタルズ的なネタが土日に出るとなおさらだ。MB-Tradingは前日高値安値も見ているが、週末で分断されるとこれが機能しにくくなるのは容易に想像ができる、月曜も運用可能にしているのは前週や当日の足も見ているためある程度機能しているが、前記のように大きな窓が開いた日は発注オーダーがささる前にキャンセルすることを検討してもよいと思う。
年末年始で週の途中にサーバー停止日が入った場合の明けの日は止めたほうがいいかもしれない。


3.週末規制
 基本的にWeekendパラメータは米雇用統計対策と思っていい。この設定のBTで成績が良いということは雇用のない金曜日の収益を合わせても雇用を動かしたときに被る損失のほうが大きいともいえる。ならば週末規制を外して雇用統計のときは手動でオーダーをキャンセルという選択肢もある。


4.私見、MB-Tradingの天敵
 1)短時間に大きめに上下動する
  → 雇用以外にFOMC、ECBなどの中央銀行発表は危ない。特に大きなネタが仕込まれているとき
  → BOE、RBA、RBNZも例外ではない、普段は別として政策変更ネタがあるときは直撃になり得る当該通貨だけはキャンセルするほうが安全
 2)値が飛ぶような大きな動き
  → 逆差しで待っているので飛び越えて約定させられる可能性がある、SLは固定ppなので飛んだあとに利食いで値が戻って刈られるケース


 基本的にMB-Tradingは平時の高値安値ブレークアウトで稼ぐコンセプト、指標勝負するものではないし、荒れて乱高下する相場にも向いていない (自戒も込めて)



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